2025.11.26
  • 教育活動(高校)

高2 探究クラス 海外研修(10日目)

研修10日目は、1on1 English Lessonの最終日であると同時に、ここまでの学びの集大成として、生徒たちがセブ島の抱える問題点とその解決策を提案する『ファイナルプロジェクト』の発表日となりました。

『ファイナルプロジェクト』で想いを発信!
生徒一人ひとりが「今を変えたい」という強い想いを込め、セブ島で学んだすべてを形にしたプロジェクトを発表しました。

~プロジェクト①:動画でセブ島の魅力を発信!~
テーマは『10日前の私(=セブ島に来る前の私)に向けて』作成した動画です。

研修直前にフィリピンが自然災害に見舞われた影響で、幸いにも研修エリアに大きな被害はなかったものの、風評被害による観光客のキャンセルが相次いでいた事実がありました。
生徒たちは、美しい海やビーチといった「光」の側面だけでなく、フィールドワークで見えてきた貧困やごみ問題といった「影」、そして実際に触れ合うことで感じたフィリピンの方々の温かさと陽気さを正直に表現しました。

ある生徒は、海外に興味はあるけれど一歩を踏み出せなかった過去の自分に向けて。
ある生徒は、社会課題を他人事と思っていた自分に向けて。
また、風評被害に苦しむ方々を救うべく、セブ島の魅力を最大限に詰め込んだ動画を作成した生徒もいました。

それぞれの想いが詰まった作品の上映は、会場の熱気を高め、改めてこの10日間が価値のある時間であったことを互いに再認識することができました。

~プロジェクト その② 最新技術で社会課題解決の提案を!~
今回の研修を通じて学んだAIによるアプリ開発の知識を用いて、セブ島が抱える「環境問題」「貧困問題」「教育格差問題」など多岐にわたるテーマに挑戦しました。

・ゴミ識別アプリの開発!
フィリピンのごみの分別は『Biodegradable』と『Non-biodegradable』の2種類です。
日本でも分別の判断に悩むことがありますが、ましてや海外となればすぐに聞くこともできません。
そこで、そのゴミにカメラをかざすだけで、どちらのごみ箱に分別すればよいかを自動的に識別するアプリを開発しました!

・教育格差の問題解決に!
フィリピンでは英語を話す人は多いものの、様々な格差により、話はできても読み書きができない子どもが多いという課題があります。
そこで、生徒は無料で英語を学べるアプリの開発に挑戦しました。
レベルはまだ3段階ですが、正解・不正解だけでなく、解説までがしっかりと表示される本格仕様のアプリが完成していました!

・動物との共生を目指したアプリの開発!
以前の記事でも触れた、フィリピンの野良犬問題について、殺処分以外の共生の道を模索してこのアプリを開発しました。
狂犬病に感染した犬には特徴的な行動が現れることに着目し、10秒間ほどこのアプリで対象の犬を撮影すると、その犬が狂犬病に感染している可能性が高いのかそうでないのかを判定してくれるというものです。
また、この問題についてみんなで考え、野良犬の保護や、それにかかる費用について募金をつのるホームページまで作成し、アプリからリンクできるように作りこみをしていました!

まだまだプロトタイプであり、実際に稼働させるためには手直しが必要ですが、「今を変えたい」という一人一人の想いが形になった、とても素敵なアプリばかりでした。
生徒たちの想いの熱量と、作品の完成度に講師の方も驚きを隠せない様子でした。
また、作品の出来の良し悪しだけでなく、様々な社会課題を自分事としてとらえ、仲間と議論しその解決策を作り上げたプロセスに多くの学びを得ることができた、大変貴重な取り組みとなりました。

〇1on1 English Lesson 最終日
QQEnglishでの1対1レッスンが最終日を迎えました。
50分間英語だけで会話するのは決して簡単ではありませんでしたが、生徒たちは最後まで真摯に取り組み、先生方とも深い交流が生まれていました。

「あなたの成長が本当に嬉しい」という言葉を先生からいただいたり、手紙をもらったりする生徒もいて、学びを超えた温かなつながりが感じられる時間となりました。

午前中に英語を学び、午後は英語を使って何かを習得したり、社会に向けて発信したりする取り組みを10日間継続して行ってきました。
日本に戻った時、この経験による大きな成長を一人一人がきっと実感するはずです!

さあ、いよいよ明日はプログラムの最終日を迎えます。
最後までここでの出会いを楽しんでいきましょう!

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