2024.09.19
  • 教育活動(高校)

高3探究クラス 企業とコラボした商品開発

1年間の時間を費やし商品化を目指していたお菓子が、昨日見事完成しました。
そして、9月17日(火)、北区の山田区長列席のもと、試食会を実施するに至りました。

※当日の様子が読売新聞(2024.09.18朝刊)に掲載されました。

始まりは2023年の夏でした。
おつまみメーカーとして有名な「株式会社なとり」様と「日本薬科大学」様と共に、本プロジェクトがスタートしました。
商品開発という仕事がどのようなものなのか、一つの商品が形になるためのプロセスを、なとり様の社員の方々に、複数回にわたり出張授業を実施していただきました。

なとり様は、北区に本社を構え、70年以上にわたり商品を世に送り出してきた老舗の会社です。
講義の内容はそれぞれですが、社員の皆様の言葉からは、自社の製品に対するこだわりや想いが溢れており、その様子から、生徒たちは「プライドを持って仕事に従事する大人のかっこよさ」を感じ取っていたようです。

回を重ねるごとに、生徒たち自身の商品開発に懸ける情熱が高まったころ、なとり様からお題をいただきました。

『おつまみとして有名なチーズ鱈を、高校生が食べたくなるようなアイデアでリメイクし、全く新しいチーズ商品を開発せよ!』というものでした。

生徒達はなとり様の社員の方々の情熱に負けないような商品をつくるべく、休み時間も惜しんで意見を出し合い、プレゼン資料を完成させました。

本校OBを含む日本薬科大学の学生から栄養面のアドバイスを受け、更に完成度を上げた後、なとり様の商品開発責任者の方々にプレゼンテーションを行いました。

20を超える、生徒のアイデアの中から選ばれたのが、今回商品化された「チープリテイン」です。

この商品を立案した後藤君のコメントをご紹介します。

私には、将来起業家になりたいという夢があります。そのため、北区が主催する起業家講演にも足を運び、目標達成のために準備として、探究活動を重ねていました。そんな折、担任の先生からこの取り組みの話を聞きました。私は驚きとともに大きな期待を感じました。実際の企業・大学と連携し、本物の商品開発に関わることができるチャンスは、まさに自分の探究活動の成果を生かす絶好の機会だと感じたからです。私はこのプロジェクトを通じて、自分のアイデアを形にし、多くの人に喜んでもらえる商品を作りたいという強い思いを抱きました。私は陸上部に所属しており、毎日部活後に必要なタンパク質を摂るため、プロテインを飲みます。加えて、コロナ禍で高まった健康志向により、気軽に摂取できるタンパク質商品の需要が高まっていることを知っていました。そこで、同じグループにいた陸上部の仲間たちと共に「もっと手軽でおいしく、タンパク質を摂る方法はないか?」と話し合うことがあり、みんなで考えた結果「チープリテイン」が生まれました。ちなみに、「チープリテイン」とは、チーズ・プリン・プロテインを併せた造語です。実際に私たちの「チープリテイン」がプロジェクトの中で選ばれたとき、喜びと達成感があふれました。同時に、自分たちのアイデアが形となり、多くの人に実際に手に取ってもらえるという現実に直面したことで、責任感も強く感じました。機能と味を兼ね備えたこの商品を、多くの人に食べていただきたいです。

探究クラスでは、PBL型学習を取り入れ、生徒一人ひとりが自ら課題を見つけ、その解決に向けたプロジェクトを進める中で、様々な力を養っていきます。
今回の「チープリテイン」の開発プロジェクトは、その一環として、地域企業や大学と連携しながら進めたものであり、単なる授業の枠を超えたリアルな学びの場となりました。
区長とのお話や、新聞記者とのやり取りを通じて、生徒たちは自分たちが社会とどのように関わっていくかを実感できたはずです。
こうした経験は、単なる学びにとどまらず、生徒たちの将来にとって大きな糧となると確信しています。
これからも、こうした実践的な学びを提供し、子どもたちの夢をサポートしていきたいと思います。

なお、本商品は成立学園文化祭(「成立祭」9月28・29日)にて販売いたします。
ぜひ多くの方に「チープリテイン」を手に取っていただき、生徒たちが作り上げたこの製品の魅力を感じていただければ幸いです。

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