2024.08.20
  • 教育活動(高校)

暗闇の世界へ

探究クラス(高2)は、先日「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」を経験してきました。
「ダイアログ(dialogue)」とは「対話」を意味します。
つまりこの体験は、“光が一切差し込まない暗闇の世界の中で対話する”ということです。

まず初めに、アテンドしてくださるスタッフの方々からのお話がありました。
アテンドは全員視覚に障害をもつ方たちです。

白杖の使い方や、暗闇での注意事項を教えて頂き、いよいよ体験スタートです。
扉をくぐった先は完全に光の届かない100%暗闇の世界です。

生徒たちは聴覚・触覚など視覚以外の感覚を研ぎ澄まし、暗闇の中で様々なアクティビティに臨みました。
光がある世界では簡単に行うことができる作業も、暗闇の中ではそうはいきません。
仲間と手を取り、声を掛け合いながら、一つずつミッションを達成していきます。

その後、アテンドの方々と今回の体験についてディスカッションしました。
振り返りや感想だけでなく、アテンドの方々の実生活についてなど、日々の生活の中で率直に感じていることや疑問に思っていたことをお互い伝え合いました。

  

今回の体験を通じて、生徒たちは
「自分が視覚のない世界を体験することで、目が見えない人が当たり前に生活できるようにしなければならないと思った」
「障害を持った方たちとは今までどこか壁があった。でもその壁をつくっていたのは自分だと気が付いた」
「一人ひとり違いがあって、その違いを生かしたり、助け合ったりすることで、みんなで同じ環境で過ごしていくことができることを学んだ」
など、たくさんの気づきや学びを得ることができていました。
スタッフの皆様、貴重な体験をありがとうございました。

始めは生徒の皆さんが手を引いて扉まで案内していたのに、暗闇に入った途端皆さんが手を引かれていたように、私たちの世界には視点や立場、状況が変わるだけで全く見え方や感じ方が異なることがたくさんあります。
今回の体験では、「灯の有無」というたった一つの条件だけで、立場が入れ替わってしまいましたね。
これからも様々な体験や経験を通して、自分の価値観の視野を広げていきましょう。
そして、将来私たちの未来に対し「私」がどう貢献できるのか、一人一人が考えていきたいですね。

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